(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 中野です。
2020年1月現在。ネット上ではこの「黒字リストラ」というワードが飛び交っています。その中にはもうサラリーマンはオワコンだ!というようなコメントもありますけども、今回の話しはそういった類の話しではありません。
この「黒字リストラ」によって今後私たちの生活にどんな影響が出るのか?
これが最大の問題点ではないでしょうか?
黒字リストラが起きている理由は、間違いなく「定年の延長」です。65歳から70歳への延長されれば、そこまで雇用しなくてはいけない義務が企業側に生じます。また、単純にリストラと言っても今の日本の雇用制度では解雇はできません。あくまでお金を多めに払って辞めてもらうくらいしかできません。なので、なるべく第二の人生を考えられる40歳くらいまでの人物に限定しているのでしょう。
もちろん、定年を延長した上でも雇用を継続することは物理上可能でしょうが、賃金を大幅に下げるということが前提条件となってしまうため、不可能だというわけです。
黒字リストラを行う理由は、上記の通りです。じゃあ、それが私たちの生活にどんな影響を及ぼすのか?その答えは「すべてのコストの上昇」です。
外注先や自分の会社の雇用のコストが上昇するのはもちろんのこと。新しい人材を値上げして雇用しようとする場合、今いる社員の給料も同じようにむしろそれ以上に上げなければ、社内での反発が加速します。
「人材不足、人手不足を解消するのは簡単だ。募集する人員の賃金を上げれば良いだけだ!」というような暴論を発言するヒトがいますが、それは既存の固定費も全て跳ね上がるというリスクを全く考えていません。
更にこの固定費には賃金以外の社会保障費も上積みされます。
今後もしかしたら、この固定費の大幅増加はどこかで覚悟しなくてはいつか足枷となってジワジワあなたを苦しめることになるかもしれません。
ヒトじゃなくても良い仕事、ヒトでないとダメな仕事。このことは常に想定しかないといけないことかもしれません・・・
あなたの経営の参考になれば・・・