(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表 中野です。
YouTube牛コンサルチャンネルからの質問が来ました。
「今後、酪農・畜産現場で今後ITと絡めて必要とされる獣医師の役割について」の意見を聞かせて欲しいという内容です。
これに関して、すぐに思いついたのが「予防医療」です。
医者、消防署、警察、自衛隊などこういった職業は、根本的な矛盾を抱えています。その矛盾とは・・・例えば、獣医さんが酪農家さんでバリバリ活躍している牧場は「経営が良い」でしょうか?毎日獣医さんが来る・・・よくないですよね?事故が多いということですよね。
これらの職業は、呼ばれたとき、用事が発生した時にはもうマイナスが起きているということです。
極論を言うと、世の中が平和になれば警察が減り、火事が減れば消防が減り、病気が減れば医者(寿命が伸びるから減らないけど)が減るわけです。
であるならば、みんなが幸せになるために必要なこと、その先にある大事なのはこの「予防」だと思うのです。
ファームノートcolorやLive careなどの牛個体ごとのデータ採取、それにより得られるビックデータ、そしてその解析、ゲノム解析とのリンク、そうしたデータ解析がますます進み、人間の「匠の技術」が可視化され、マニュアル化(言語化)されればより技術が進み、参入障壁が下がると思います。
この予防とデータ解析にITは非常に相性が良いので、ここがこれから伸びるんじゃないのかな?と思います。この技術はこれから、1人あたりの頭数管理を増やすことにも繋がるんじゃないのでしょうか?
実際、現場でも「知らないモノ」だから怪しいとか信用できないという感情論で、こういったサポート機械を避けがちな方も多いですが、が!いざ使ってみると、便利だということが感の良い人ほどすぐにわかります。
更に、ここが重要ですが「誰でもわかる!使える!」ということ、「発情かどうか教えて!」これはヒトというフィルターが通り不鮮明ですが、「アラームがなったら授精士に知らせて」となれば誰でもできますよね?
ヒトがやってても間違うことはあるし、機械でやってていてもミスはあります。であるならば、機械の方が「機械のせい」にできて、社内・牧場内の誰も傷つけることなく、運営できる!ということも運営していく経営者側のメリットの1つではないでしょうか?
あなたの経営の参考になれば・・・