(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表中野です。

会社2.0とか働き方2.0とか最近はそういった本も多いですよね?
この2.0っていう意味を説明すると、普段使っている携帯電話やパソコンも今はアップデートしてくださいと通知がきますよね?そして夜寝ているときにでも、アップデートしておけば、次の日には新しい機能が増えています。
そのとき、OSの後ろが 1 → 2 に変わっています。
バージョンがアップする事を「2.0」と言っています。

では、酪農2.0ってどんな事なのでしょうか?

酪農の仕事って一般的には、搾乳、除糞、哺育哺乳、畑作業と多岐にわたります。ずーっと昔々は、自分も奥さんも親父もお袋も、子供もみーんなでそれぞれ手分けしてやってきました。頭数が多くなれば、その分だけ遅くまで作業をしてきました。
それから、ある程度の頭数・・搾乳頭数でいえば100頭を超えたあたりから家族労働だけでは不可能で、そこからは従業員を雇用する企業経営に向かっていきました。
そして、今その経営スタイルも転換期を迎え、ITやロボット化、A I技術を利用していく・・という状態がまさに今です。

今までにも大発明は沢山ありました。
「バーンクリーナー」は腰が曲がる思いをしていた人たちにとって、本当にありがたい機械です。ショベルも、トラクターよりも扱いやすく誰でも乗れるという事で非常にありがたいモノです。そして「搾乳ロボット」もう15年以上前から発売はされていましたが、まだまだ実用向きではありませんでしたが、AI技術の進歩により格段に使いやすくなり、購入する人が増えました。買う人が増えればコストは下がり、さらに使ってみようという人が増えます。
僕の予想では2030年には日本の牛の半分 50%の牛がなんらかのロボットで搾乳されていると予測しています。

搾乳はロボット、哺乳はアウトソーシング、餌はTMRセンター、となった酪農をちょっと想像して見てください!
酪農家としてやらなくはならなかった仕事が、全てロボットやアウトソーシングになったとき、
じゃあ「酪農って何なの?」って疑問に思いませんか?
何をすべきなの?どうしたらい良いの?これから何をするの?

そのとき「酪農2.0」が始まる!と僕は提言したいです。
つまり、今までとは大幅に変わった新しい酪農が、自分が本当に考える酪農がスタートするんじゃないんでしょうか?
もしかしたら、乳業会社が大型酪農牧場をM &Aするかもしれません・・酪農家が民泊経営しています・・・今時点では想像できない不思議な、なんで酪農家なのにそんな事するの?という事がもっともっとこれから起こる!と僕は思うのです。

ですが・・・
これは何も良いことばかり起こるわけではありません。