(株)DCFサービス 酪農コンサルタント 代表中野です。
前々から薄々何となくは気付いてた方もいると思うが・・・ヒトが必要とするモノの価値は常に刻々と変化している。太古から衣・食・住は、ヒトの生活にとって必要と言われているが・・・
先日、ハウスメーカーとの社長と話す機会があって色々な世間話しをしていたら、今年の受発注はまだいいが、来年の受発注は相当凹んでいるとのこと。おそらく今年の60%減、前年の40%しか仕事がない可能性が高いそうだ。
老舗アパレル企業のレナウンは業績不振で倒産したり、アメリカ百貨店J.C.ペニーは経営破綻している。
さらには皆さんもご存知のように、日本全国で飲食店は今どんどん廃業している。
これは一見するとコロナショックのせいで・・・と言いたくなるが、実情は違う。コロナ前から実はヤバかったのだ。それがコロナによって浮き彫りになったに過ぎない。
では、これらの事〜新築建築が減ったり、アパレルメーカーが倒産したり、飲食店が倒産したり〜は何を意味するのか?それは、この衣・食・住の分野に関しては、競争が激しいということ、つまりはもう供給が多すぎるということ、競争原理の前提の中では、価値は相対的に低い・・・という事を意味している。
日本全国の空き家率は年々増している。今現在22.2%ほどだが、2030年には30%を超えると言われている。さらには、OYOライフなどの新しい賃貸システムも登場しますますその競争は激化するだろう。
アパレルメーカーは販売力、つまりは通販ECがどんどん主力となっていくだろう。消費者はコロナによってますます安くて良いモノ嗜好が強くなり、新規高級ブランド立ち上げはますます苦しくなると予測される。
食べるモノ、特に農業生産物の価値は今後上がる可能性は著しく低い。農業革命から続く生産性の向上に、超大量生産が可能となっているためだ。トラクターの自動化、搾乳の自動化、ロボットやAIと農業・畜産は相性が良いため、今後ますます進化していくと思われる。
このようにヒトにとって必須の衣類・食事・住居は今後これらの価値は上がるのだろうか?
さらには、この3要素にとって変わって今後はどこにヒトは「お金」を使っていくのか?これを考えることで、この3要素の業界も生き残りの戦略が見えてくるのかもしれない。
あなたの経営の参考になれば・・・