(株)牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
メーカーの多くは商品を作ると、それを販売専門の会社、販売代理店に依頼することの方が多い。それは、販売というのは「足で稼ぐ」というような、対面販売か店を構える「店舗販売」、そういった形でトヨタであれば、トヨネットなど別の子会社を作って、販売専門の会社をわざわざ作っている。というのが、今までだった。
誰もが知っているように販売はEコマース(通販サイト)が主体となってきている。特に、コロナが追い風となり、本来なら難しかった農産物や魚介類など生鮮食品までこのネットの流通に、日本まで開始しだしている。保険の代理店も、もはやネットで直でやる人が増えているし、先日、僕はアマチュア無線の免許を取りましたが、それもオンライン授業でした。
しかし、現状は日本でも古くからある伝統的な会社では、この中間業者が非常に多いです。さらに、まだまだ売上と利益が出ているので、「わざわざそんなことをしなくても・・」という思考の企業が大多数でしょう。しかし、これからはテスラのように、販売代理店に任せず自分で全て完結させるという企業が増えてきます。テスラは決済は全てネット決済です。例え、テスラのショウルームに行っても、スマホから買ってください、と言われてしまいます。テスラはこの代理店に支払うべき、手数料を研究開発やデザインなどの投資に回しています。という形態です。
ECなどの業態が増えていくのか?確かにそれも1つの未来ですが、その裏ではネットショップのミニタイプとも言うべき企業がどんどん増えてきています。それが、日本であればBASEであり、カナダ発のショッピファイという企業です。特にショッピファイは、今や大手ブランド企業たちがECにすると、アマゾンや楽天などに手数料がとられるので、自社独自のサイトを作るにしても・・その人材もいない・・しかも企業独自のブランドを毀損するようなサイトを作りたくない・・というような企業がどんどん自社サイトを立ち上げています。そのシステムを販売しているのが、ショッピファイです。さらにはその先の未来には、1人企業でも決済できる機能がネット上に持てる・・・そんな時代がすぐそこに来るでしょう。
例えば、酪農経営であれば庭先で牧草を販売した時、その場ですぐに決済できるようなサービスが簡単に作れるようになるでしょうね。そうなれば・・・どんな新しいビジネスが生まれるのか?ということを僕は考えてしまいます。