(株)牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
シャーデンフロイデとは「他人の不幸から得る喜び」の感情です。これは誰もが一度は体験したことがある感情だと思われます。
Schadenfreude(シャーデンフロイデ)とはドイツ語で、Schaden(シャーデン)損害とFreude(フロイデ)喜びが組み合わさった言葉で、翻訳されずにそのまま英語の中に組み込まれた借用語の1つです。
この言葉は経営者にとって、自分の思考や考えに対して邪魔をする感情の1つとして、理解しておくことが必要だと思います。
あなたは経営者です。隣で同じく経営者をしているA氏が、常日頃成功しているのが羨ましくて仕方ありません。彼に招待された自宅でのホームパーティーでは、美味しいご馳走と飲み物をご馳走になりました。お世話になったんですが・・・
ある日、隣りのA氏が実は経営が上手くいってないことが噂で聞こえてきました。その時、あなたはなんだか嬉しくなってきました・・「ざまあみろ・・」という気持ちにもなってしまいました。
こんな経験、誰しもがあると思います。これを「シャーデンフロイデ」と言います。
自分が劣等感を感じたり、落ち込んでいたり、欠乏感に苛まされたりすると、他人の成功が受け入れられなくなります。自分と比較してさらに気分が落ち込んでしまうからです。
「不幸は道連れを欲しがる」なんてことも言われます。
ただし、この「シャーデンフロイデ」は誰もが持ちうる感情だということです。周りからどんなに成功していると思われているヒトでも、本人はそう思っていないケースも多々あります。さらには、世の中の大衆と呼ばれるヒトの多くはこの「シャーデンフロイデ」を大ぴらに解放し、今回のコロナで自分だけが苦しんでいるのはおかしい!これは政府の人災で、国会議員が給料を貰っているのを不当だ!という感情も、このシャーデンフロイデの一種だと言えるわけです。
事実、2020年10月のアメリカでこの「シャーデンフロイデ」のワード検索が急激に上昇したケースが存在しています。そうですトランプ元大統領です。
これらのケースから言える事実として、シャーデンフロイデに陥ったとしても、シャーデンフロイデのままに感情を爆発させたとしても、自分の生活は何1つ変わらないということです。さらには、あなたが抱いた負の感情によってさらに自己嫌悪に陥ってしまうということです。
このシャーデンフロイデは誰にもで起こりうる現象です。
もしも、この感情が自分に現れた時、その時は「自分の気持ちを向き合うことができるチャンス」という認識をするように精神科の先生はアドバイスするそうです。
僕なんかも、常にシャーデンフロイデの感情に振り回されています・・