(株)牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
さて、不躾ではありますが、タイトルにもある質問「専門家の意見と素人の意見ならどっちを信じますか?」では、多くのヒトが専門家の意見と言うと思います。それももちろん、その事象に対してプロである専門家の言うことだと、誰もが思うからですね。では、その意見は多数派なのか?少数派なのか?
2020年4月より「ゲノム編集食品」が日常的に販売されることが決まっています。ゲノム編集と聞くだけで、何か人体に悪影響がある、発癌性があってガンになりやすくなる、生協や主婦たちが黙ってはいない・・というような風潮にあります。全く科学的根拠のない謂れを受け、非難されます。新しい技術が「多数派」のわけがありません。
ウイルスに関しても、DNAよりRNAの方が変異しやすいわけです。DNAとRNAの違いがわからない?安心してください!現場の看護師さん達も理解しているひとはいません。ワクチンが生ワクチン、不活化ワクチン、そして、新しい技術によって作られたmRNAワクチンの違いも理解できるひとは、ほとんど99%存在していないでしょう。ということは、理解できるヒトは少数派ということです。
食品残渣を無くすことが食料不足問題を解決する・・・
世界は飢餓で困っている・・・
数え上げればキリがないほど、世の中には多数派の意見に溢れています。そこでいくら専門家が正しいことを言っても、聞き入れてはもらえません。
少数派の意見は、民主主義という「お題目」によって、黙殺されています。過去も未来もです。多数派の意見が正しければ問題ありませんが、世の中は無知が多数派ですから、多数派いつも正しいなんてことはあり得ません。
経営者としてあなたが正しいことをやろうとするとき、周りの多数派はそれが正しいのか?正しくないのか?という視点では見ません。ましてやその考え方が自分の思考の範疇を超えているのなら、尚更です。僕は先日、僕のことを説明してくれ!と言われて、説明したのですが・・・話している途中から「あー魂が抜けている」と思うくらい、理解されませんでした。周りにいくら相談しても「無駄」ということがわかると思います。
正しいのか?正しくないのか?それは多数決では決めることはできず、自分で決めるしかないということです。