(株)牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

マネジメントというと、一般的には「管理」と訳されますが、それは実は間違っているという話し。

ドラッカーの「現代の経営」という本を読むと、マネジメントの意味は・・何とかする、上手くやる、という意味になるそうです。マネジメント、マネージャーというと、管理責任者、つまり管理というイメージが非常に強いですがそうではなくて、会社や事業のシステムにおいてのトラブルまたは、会社の目標・利益これらを達成するために、上手くできるヒト、それがマネージャーだということです。

ドラッカーはさらに結構ドギツイ話しもしています。

ただの管理者は、目的意識もなくただ作業をやるだけだと。つまり、「やらないよりもやった方が良い」程度の作業だらけの発想でただ闇雲に作業に追われる。目的意識もなく(利益を上げるために・・と考えるべきなのに)、その場の思いつきや手当たり次第に作業をしまくることが重要ではない。
「限られた時間」の中で、もっとも効果的に目的に沿った行動をとれるか?かが重要だと。

これは特に経営者であれば組織のマネージャーであるわけで、その経営者としての差に大きな違いが出てくると。
自分の身銭を切って財産をすり減らしながらでも事業を運営するオーナー経営者と、失敗しても安定した給料をもらえる経営を行う雇われサラリーマン経営者では大きな違いが生じますよね?

上手くいかなくても「どんなに大変だったか?」という説明さえすれば許してもらえる・・というスタンスで事業に取り組むのか?それとも、会社や事業を破綻させないよう上手くいかない状況を何とかしなければならないというスタンスで取り組むのか?では、天と地ほど差が出てくると。

経営者の多くの人は、特に忙しい酪農経営者は、1日50時間あれば何とかなるのに・・と思う方も多いでしょう。が、実際は50時間あったところで、ただただ作業に追われているのであれば、経営は何も変わらないというわけです。「限られた時間」の中で、どうするのか?を考えるのが重要なわけですね。