㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

EVメーカーテスラが自社で設置した充電ステーションを他社に開放するとした、その先にある狙いとは?

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テスラが自社負担で設置してきた「スーパーチャージャー」は、今世界で2.5万箇所にもなっている。他社、BMW、ダイムラー、フォード、フォルクスワーゲンなどの規格車でも利用可能となっている。

なぜ?わざわざ高いコストを支払って設置したモノを他社にも提供するのか?その狙いはなんなのか?テスラは、EVメーカーの会社を目指しているのではなく、電池マネージメントの会社を目指している・・・と推測する見方がある。電池マネージメントとはどういうことか?

これから先のEV化、燃料が電気になる家庭で重要なモノの1つが「電池=蓄電」。電気を生み出すことは比較的簡単だが、それを大量に蓄電するとなるとかなりのコストがかかるというのは誰もが知っていると思う。
日本でも、発電所で産み出された電気は、蓄電されることなく対流されその過程で消費されるという形態をとっている。なので、夜間は電気が余るので若干低価格で販売されるという契約もあるくらいだ。それでも余る電気は、位置エネルギーとして(水力の水を上にあげるetc)再度戻したりしているその比率は30%ほど。ここに無駄が生じている。

その無駄な電力を、車1台に1台に「蓄電」という形で充電できたら・・・という構想ではないのか?と言われている。つまり、「電池=蓄電コントロール」の会社ということ。そこでは、もちろん「電池」の研究開発と大量生産と販売可能になる。電池業界をリードして、世界の電気の蓄電という分野を支配することにある・・・かもしれない。こればっかりは、イーロンしか分からないけども、おそらくそうなるだろう。

テスラの言葉の起源は、ニコラ・テスラという人物である。彼は不遇の天才と呼ばれていて、あの電球を発明したエジソンと、将来の電気戦争で戦ったヒトである。エジソンは直流が!ニコラ・テスラは交流が!と争い、宣伝・広告で負けてしまい、そのあとは不遇の人生を送ったとされる。その後、世界では安全性を考慮して、交流電流が一般に使われている・・・そのニコラ・テスラに若いイーロンは感銘を受けたとされている。