㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
成功のジレンマと言い換えてもいいかもしれない。人間が本来持っている性質の矛盾について。
イノベーションとは、世間一般に広がった技術のことである。今までそのやり方が正しいとされてきた事が、新しい手法にとって変わって、一転、そのやり方じゃない方が良いのかも?ということ。
このイノベーションが起きた事によって、新しい手法が世間に広がる。それによって、開発した企業が利益を得ることはもちろん、それを利用できた企業も利益を得る事ができる。しかし、また次のイノベーションが生まれた時、先のイノベーションが駆逐される運命にある。もちろん、今すぐどうのこうのではないが・・遅かれ早かれそうなるべき運命なのだ。
このイノベーションによって利益を得たはずなのに、違うイノベーションによって利益を失う、過去の成功体験が邪魔をして次のステップに踏み込めない。いわゆる大企業病とか言われる話し。それが、大きい成功だろうと小さい成功だろうと、経営者の身近には常に起きること。人は成功すればするほど、守りに入りガチになる傾向がある。
それは、今利益を生み出しているものが過去の成功体験だから。未来に利益を生み出していくものは、これからお金が出ていくモノだから、誰でも悲観的になる、というジレンマがあります。このイノベーションのジレンマは、常に経営者の成長を阻害する要因、気づかないところでなっている可能性がある、という事を肝に銘じておくべきだと思います。