㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
新年明けておめでとうからすぐに、「悲壮感」が漂っていますね、予想通りに。
今、輸入牧草が予定通りに入ってこない。コンテナ輸送の経路が、1980年代は日本がハブの経路になっていたが、それが韓国の釜山になり、今は中国がハブになっている。今、世界で1番航行が多いのが中国→アメリカの航路になる。この、航路運賃が5倍になっている。そのため、運賃が安い日本への航路は極端に減っている。その影響がかなり強い。
肥料も入ってこないではないか?と言われている。
飼料原料も下がる気配がない。
輸入飼料が入ってこないから、廃業するしかない・・という農家もいる、そうだ。
こんな感じで、新年早々、酪農業界には「悲壮感」が漂っている。らしい。
業界の中だけでみると、なんで酪農業界だけ?という視点に固定されてしまう。
実際には、そんなことはない。半導体業界も悲惨だし、肉類が高騰している焼肉屋も悲鳴をあげている。でも、みんな自分の業界しか見えていないから、「悲壮感」しかない。正直、アホくさい。
去年2021年の始まりの年、今年はコロナの影響がどこまで加速するのか?というい不安だらけだった。2021年は勝負の年だった。
一昨年2020年は、飼料原料が少しずつ高騰していて、ピンチだった。さらには、牛肉相場が下がったため、畜産農家がやばい。ということは、肉牛価格が下がる。
2019年は、2018年は・・・・毎年毎年、恨み言をいえば、ピンチでありここ2、3年では正念場の年になる・・・と毎年言っている。
つまり、こういったマイナス要因のせいで、「自分の経営がうまくいくはずがない」というのを、他責思考という。
自分は悪くない、自分は何も悪いことをしていない。
感情に支配されるのではなく、今自分にできることは何か?3年後のために今何をやるべきなのか?を考えるのが、経営者の仕事なのである。
恨み言を言うのは、経営者の仕事ではない。