㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

なぜ、経営者の仕事は肉体労働メインではいけないのだろうか?

経営者なら身に覚えがあると思う。「暇」とか「休み」とかを異常に嫌がる傾向がある。もちろん、経営者にとって休みなんて存在しない。優秀な経営者は皆、いつでも経営の事を考えている。そうした中で、休みが必要だ!というサラリーマン思考の経営者の方もいるが、それは今回は横に置いておく。
そうではなくて、「休む」ことでパフォーマンスを上げるという最適解も必要だという話しだ。

誰もが努力すればするほど、パフォーマンスが上がる。つまり成果(利益)が増えるように感じている。が、ところが間違った努力は、蓄積どころかマイナスに働く場合もある。
努力が肉体労働の一過性のモノなのか、それとも、蓄積(知的労働)できるモノなのか、イメージを下のグラフに置いてみた。

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実際にはこうなっている場合が多い。

では、努力(肉体)がマイナスになる場合とはどういうことだろうか?これは、恥を偲んで私事ではあるが、例えにしてみたいと思う。でも、経営者なら誰しも多かれ少なかれ、経営していることだろうと思う。

麦わらロールを運ぶ仕事をしていた。機械を持ち込み、トラックを手配して、ロールを1個運ぶ度にいくら?@という仕事をしていた。当然のごとく、天気勝負。さらには、1日でどれだけ運べるかでその日の売上が変わってくる。1日目、頑張る。2日目も頑張る。1日休憩して、また頑張る。もちろん、昼休憩もとっていなかった・・・ある日、事故を起こしてしまった。ショベルを壊した。頑張ってきた全てがパーどころか、マイナス300万円(修理代金300万円)。

努力していた。自分だけじゃなく、チームみんなで頑張っていた。ところが、朝5時から夕方17時まで、休憩なしでやり続けていたために・・・マイナスの損害が起きた。さらには、事故らないだろう・・と保険もかけていなかった。

僕らは、どうしても目の前にぶら下がっている売上を欲しがる。ヨダレを垂らしている犬のように、がっついてしまう。毎日、徹夜して受験勉強しているのになぜか試験に受からない。朝早くから働いているはずなのに、なぜか儲からない。
努力(肉体)を積み上げているつもりでも、積み上がる種類ではないということ。

僕は先の事故(ミス)から、学ばせてもらった。ただ、やれば良いものじゃない。ヒトも機械もコントロールしなくちゃいけない。じゃないと、無理すればある日突然、壊れてしまう。大事な時にこそ壊れてしまう。
壊れても大丈夫なように準備するのか?それとも壊れないようにコントロールするのか?両方をやれるのか?
自分の経営にとって「最適解」を見つけなくちゃいけない。
ただ、やれば良いモノではない。良い仕事をしなくてはいけないのだ。