㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

経営者としての考えと、労働者としての考えのズレについて

仕事として毎日が充実しているし、現場でやっている側として感覚は悪くない・・・けど、経営の実態を数字としてみた場合、収支があっていない。つまりは、年末の帳尻が合わない。という経験があるだろう。
自分も家族も従業員も楽しそうに働いてくれた・・のに、収支が合わないのであれば、それは経営が成り立っていない。

こういった状況に陥って、多くの方は、「これ以上どうしろ?というのか」などと、憤ったり、「何をすれば良くなるのか?分からない」という迷路に入ってしまったり、大体は混乱する。
もちろん、なんとかそれでうまくいっているケースもあるが(確率は低い)、その仕組みを理解していないのであれば、遅かれ早かれマイナスに傾いていく。理解して行動しているのかが、大事である。

僕は、経営者であっても誰でも「自分を客観的に見るのは難しい」と言っている。これは会社経営においても一緒で、「自分の会社を客観的にみる」のもまた難しいと思っている。その最たる例が、この経営者として感覚と、労働者としての感覚のズレだと思っている。
もちろん、汗水流して働くことが尊いと思っているし、汗水流すことが仕事である、と思っているヒトには、なかなか通じないけども、その汗水流した結果、数字としてどのくらいの「付加価値(粗利益)」があったのか、というのは非常に重要なことである。

労働者としての感覚の結果を、経営者としての感覚(数字)で確認する作業が必要だということだ。もちろん、働くことに生きがいややり甲斐も必要なことだとは思うけども、それ以前の前提としての問題なのである。それを理解して行動できる経営者もまた少ないのである。なぜなら、誰でも新しいことにチャレンジ(勉強)することが嫌いだから。