㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
先に結論を言うと、インフレは経営者にとって有利である。
言い直すと、優秀な経営者にとって、インフレは有利である・・と言っておきます。
インフレは、モノの価格が上がる状態ですが、言い換えると「貨幣の価値が下がっっている」とも言えます。お金の価値が下がっているということは、今、借入しているお金の価値が下がっているということでもあります。
つまり、実質、借金の減額となっているというわけです。
お金を借りて、モノを買っている場合は特に、モノの価値が上がっているor借金の金額が減っている、状態なので、経営者には有利な状況になりやすいのがこのインフレです。
が、優秀なという言葉がついているのには意味がありまして。
これは、通常通り経営している経営者に限った話しになるということです。つまり、優秀な経営でなければ、借入をして、事業を成長させようとは考えていないわけです。
誤解してほしくないのは、インフレが起きるから借入を増やすという発想ではダメだということです。借入したら、たまたまインフレになった・・が正しい解釈です。
借入する理由も、明確な理由があるわけで。
それは、自分の経営を成長させるために借入をするわけです。
自分の経営の成長のために、借入をするのです。欲しいから、何となくではないのです。そこに、はっきりとしたビジョン(目標)があるから借入をするのです。
これは、文章にすると簡単なようにしか聞こえませんが、そんなに簡単なことじゃないんですね。事業に必要なモノを買う。事業に必要のないものを買ってしまうこと・・よくあります。さらには、自分の事業に必要な成長をどこまで追求できるか・・が難しいんです。
搾乳だけじゃ儲からないから・・・とか、事業(範囲)を拡大させよう・・とか、これは、メニューの多い飲食店であり(中華もあり洋食もあれば結局何屋なのか)、僕がある日、牛コンサルではなく農業経営コンサルになるようなものであり、結局は失敗していきます。片手間でできるほど、甘くないわけですが、優秀でない経営者ほどそういう傾向があります。
自分の経営のビジョンをどこまで追求できるかは、非常に難しいのです。