㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

教科書通りでいけば、会社は株主のものである。つまりは、オーナーのものである。と答えるのが、普通である。
が、現実の現場では、それでは、うーん、というケースが多々ある。
簡単に言ってしまうと、会社はオーナーのものである、という考えでは、いずれ会社を潰すであろうと、常に思うということである。

僕が考える経営者は
・会社の利益は、会社の次の投資へ使うべきであり
・会社が借りたお金は、もちろん投資に使うべきであり
・社長の給料は、会社に何かあったときの資金
・社長に休みはない。365日24時間である。
である。
よって、コンサルしていても「経営者って何が楽しいの?」という疑問が浮かぶ。仕事が楽しいのか、仕事が趣味なのか、分からなくなる。

楽しい仕事がしたいのなら、サラリーマンの方がよっぽど楽しいと思う。楽しそうにしている経営者は、僕からすると、それは経営を勘違いしているだけだろう。楽しいか楽しくないか、好きか嫌いか、で仕事を選んでいたら、その経営はうまくいくわけがない。必要か必要じゃないかでしか、選択できない。

どんなに大きい会社の経営者であっても、社員が少ない小規模零細の経営者であっても、現実には、その会社を私物化することはできない。私物化したところで、そこで働く社員が、そんな社長の元で誰が一生懸命働くだろうか・・・、そんな会社の商品を買いたいと思う消費者もいない。これは、オーナーだろうが一緒のことである。
そう考えた時に、「会社って誰のものなのだろうか」と悩んでしまうのだ。

会社とは・・・・と、先人たち優秀な経営者は、「・・・」という答えを出している。柳生さんも、似鳥さんも、稲盛さんも、永守さんも、みんな答えは一緒。
皆さんもぜひ、ここまで考えてみてほしい。
おそらくは、「逆」なのだ。思考の順序は逆なんだと気付かされるはずである。