㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

アマチュアとプロの違い。
経営は、矛盾との戦いであるという話は何度もしています。
例えば、
手元のキャッシュを増やしながら、も投資をしてお金を使わなくてはならない、という、これも典型的な経営の矛盾でしょう。
さらには、品質を上げながら、かつコストを下げていく、これも矛盾しています。
良いものが高いのは、当たり前であるが、「これがこの値段で?」だから、価値がある。と、言っています。

品質は良いけど、コストは高い → アマチュアでもできる
という理屈なわけです。

投資したら、キャッシュが減った → 誰でもできる
この、誰でもできないことを達成するのがプロである、と。

今、飼料が高い、コストが高い。
だから、なんなのか?それを工夫して、何とかするのがプロ酪農家ではないのか・・
エサが安くて、売れば牛が高くて、誰でもできる仕事なら、あなたである必要はありません。

ただ、この「矛盾」を解決するのは、難しい、ことは事実です。
今日から・・・とは、決してならないし、何度もトライアンドエラーをしながら、沢山 失敗していくでしょう。
でも、この「矛盾」を解決できれば、そこからチャンスは広がっていきます。むしろ、矛盾の解決なしに、次なる成長はありません。年齢がいっているから、大きな投資はできない。地域に農地が少ないから、大きくできない。糞尿処理が難しい。酪農経営にも、他の産業にも、多くの経営上の矛盾は存在しています。
ですが、この理由で諦めてしまうのなら、それは、普通の素人にも判断できる仕事だということです。
プロであるならば、その矛盾を解決できるように何とかするのが、プロなわけです。