㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
確かに・・・前回の融資を受けるという話しにも通じるとことがあるが、暗く先行きが不安定を顔に出している経営者に、誰が協力したいと思うのだろうか?誰がそんな人と、取引したいと思うのだろうか?
経営者は、この逆境と思われるような状況でさえ、チャンスにする!そういう経営者でなければ生き残れない・・であろう
前回の続き
逆境にこそ、チャンスがある。経営は、経営者次第で黒くもなるし、白くもなる。経営者で全てが決まる。
ニトリの似鳥社長(会長)は、当時、家具メーカーから直接仕入れができないか?と北海道旭川の業者と相談していた。当時は、卸業者の力が強く、逆らえるメーカーがいなかった。最初は、バレずにやっていた取引もいつしかバレて、北海道で誰も相手にしてくれなくなったため、東北に行った。ところがその東北でもバレて、関東、中日本、ついには、九州までいったそうだ。最後は、日本から追い出されて、海外まで仕入れに行ったという・・・そういう話しもある。
誰も取引してくれなかったから、海外にまで行き、さらには、海外なら自分の理想とする製品を作れるんじゃないのか?と、そこで工場を作って、オリジナル商品を製造にするに至った。
でも、ここまで、執念を燃やして、家具屋なのに家具を仕入れることができない、この逆境を跳ね返すことができる経営者が果たしてどれくらいいるのか?
今、酪農不況と呼ばれる状況であっても、確かに、飼料代金が上がっている、肥料代金も上がっている、そんな中でどうしたらもっと収益が上がるのか?どうしたらもっとキャッシュフローを良くすることができるのか?を真剣に考えるべき、そのチャンスである・・と捉えることができる経営者は、ほぼいないであろう。
今まで当たり前と思っていた個体乳量30〜35キロをどうしたら35〜40キロにまで引き上げることができるのだろうか?と、真剣に考えるチャンスであるはずである。これは、理想でもなんでもなく現実であり、自分の努力で何とでもなる、そんな時代になっている。
実際に、40キロ以上生産している酪農経営はいるし、そこに向かって努力し続けている経営者もいる。もちろん、簡単なものではない。だからこそ、やりがいもああるし、努力できるはずである。逆境に負けない経営者とは、絶えず経営努力し続けることができるものなのである。