㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
ある酪農経営者がSNS上でぼやいていました。
「なぜ、ウチの社員は、自分から動いて、行動してくれないのか?」と。
経営者なら誰もが思ったことがあるでしょう。確かに、言ったことはやってくれる、けど、自分で「こう思う」というような自発的行動がなぜ、できないのか・・と。
結論を言うと、そんな社員はどこにもいません。
もしも、仮にいるとすれば、それは1/1万の確率なので、あなたのところにはいません。
であるならば、どうするか
経営者自身が「教育し、育てる」しかありません。
もちろん、教育して、成長してくれる可能性も限りなく、低いです。
ですが、経営者としてそういった人材を望むなら、自分で作るしかありません。
その前段階として、先ほどの「なぜ、自分から動いてくれないのか?」という発想をまずは、やめなくてはなりません。社員自ら動くように、経営するのが経営者の仕事だからです。これは「チーム作る力」でもあります。
よくあるケースで、指示したことを言った言わない、もしくは、忘れたできなかっった場合、指示された部下と指示した上司、のどちらが間違っているのでしょうか?
多くのケースで、指示を達成できない部下が悪いという評価が多いと思いますが、これは間違っています。
指示した内容が達成できたどうか、確認する作業を怠った上司が悪いのです。
これは、「そんなのやるのが当たり前だ」「確認するのがめんどくさい」といった当たり前のことを当たり前にやる、やらせる、これができないと、会社は成長できません。せっかく売上を上げた、利益を上げた、といっても、脇からスルスルと抜けていく・・そういった会社になってしまいます。
さらには、「本当にこの経費を使っていいのか?」経費に対してお金が緩い感覚。この経費が自分の経営にどこまで必要なのか?を真剣に考えて、使えるかどうか、これを自分で考えることができるか。リーダーには、こういった条件が必要になってきます。
これらリーダーの資質が、後継経営者はに特に欠けていることです。
これは、大企業におけるリーダー育成にも同じことが言えます。
いわゆる大企業病というやつで、「殿様商売」というやつです。
具体的にいえば、経営者が言えば大抵のことは周りが言うことを聞いてくれます。多少無理してでも、言うことを聞いてくれます。
これの何がいけないのか?
これは、経営者本人の資質ではなく、会社や立場によって守られているに過ぎないからです。これは、2代目後継者、大企業のリーダークラスによく起こる事象です。自分が凄いと勘違いする。その上で、「自分は経営者です。リーダーです」
でも、結果がうまくいかない・・ケース、多々あります。
なぜなら、当たり前のことを当たり前にできないから、脇からスルスルとザルのように抜けていってるからです。
それくらい、後継者、リーダーを育てるのは難しい・・ということです。