㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

経営コンサルという立場で経営を見ている中で、今の日本の状態は、会社でいえば、すでに債務超過であるなと感じます。債務超過とは、持っている資産、現金、固定資産など合わせた金額よりも、借金、負債の方が多い状態だということです。
税金が、国の売上と考えれば、売上よりも経費(予算、公的資金)の方が多く、国債という借金を毎年重ねながら、経営している状態と言えるでしょう。普通の会社なら、どこの金融機関も相手にしませんが、日本銀行が貸している、そんな状態です。

この日本という会社の中で働く社員は、国民であるわけですが、会社が潰れかけているのに・・すでに実質倒産状態であるのに、「給料を上げろ!」と言っているわけです。ですが、現実は、給料を上げるどころか、さらに、税金を増やし、社員にも負担を増やしている状態です。
おそらく、このギャップは、最低でも10年以上、むしろこれから先の人口減少を考えると、もっと続く可能性が高いでしょう。
つまり、これから先も、国の財政に頼った考えの、個々の経営では、継続するのは不可能なんじゃいのかと考えています。
自分の経営は、自分で守るしかない!ということです。

幸いにも、潰れかけた会社(日本)とはいえ、生活保護、医療保険、年金制度、と、かなりの充実した環境は提供されています。それ以上は、当然ですが、経営者自身が、考え、作っていかなくてはいけないと感じます。

潰れかけた会社を断ち直すにはどうしたらいいのか?
人は簡単に売上を上げて、経費を減らせばいい、と言います。売上を上げる?どうやって、売上を増やせば、当然その分だけ経費の金額が増えることを知っているのか?原価は、売上スライドで増えていく。その増えた経費を先払いできるキャッシュはどこにあるのか?
経費を減らす・・無駄に使っている経費なんてない・・よ。むしろ、今から経費を減らせば、さらに売上は落ち込んでいく・・。実際に減らしたところで、微々たる金額で、経営には全く影響がないレベル。
そんな簡単じゃないことは、経営をしたことがある人ならすぐに分かります。

では、いったいどうすればいいのか?
会社も一緒です。
どうすればいいのか?悩み、考えていくしかありません。
1つだけ、言えるのは、簡単ではありません。