㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

私は常々、人生は「運が7割、実力が3割」と考えている。精一杯努力しても、最後に結果を決めるのは「運」である。
そして、努力に努力を重ね、もうこれ以上できることがないとといった果てに、初めて運はやってくる。私はどう考えている。

ニデック 永守重信

経営改善の何が大変か。経営を黒字にすることの何が大変か。
これらは、一夜にして変わることができない。〜〜を変えれば、経営が黒字になった・・・ありえない。〜〜をすれば、ありえない。経営を良くする方法、儲かる方法とは、1つ1つ確実に変えていくことでしか、変えることはできない。
酪農経営でいえば、乳量が増えれば、経営改善できたかと思えるが、その増えた乳量を維持しつつ、かつ、乳量が増えたことで起きるトラブルを全て解決できて初めて、儲かることができる。
そこには、1つ1つ起きるトラブルに対して、1つ1つ丁寧に対処することでしか解決策はない。

「千切り経営」というものがある。
とても超えることができないような困難。今すぐ解決できるのか?と項垂れるような困難。経営改善はその典型例だが。問題が大きい上でに複雑で、どこから手をつけていいかわからない・・しかし、千に刻むように小さくして課題を見つける。
そして、その1つ1つを根気強く続ければ、何らかの解決策があるはずである。
大きすぎる困難に対して、頭で考え、手をこまねいていても、解決することはできない。たた、呆然とし、漫然としていても、解決することなんてできない。
例えば、ある別会社との共同プロジェクトがあり暗礁に乗り上げようとしていたら、「プロジェクトの内容に問題がないのか」「目標設定の仕方に問題がないのか」「チームの人間関係に問題がないのか」「マンパワーに問題がないのか」と1つ1つ丁寧に考え、1つ1つ対処していくしか方法はない。

こうした困難に対しては、僕は「基本に立ち返る」ようにしている。大抵、問題ないだろう・・なんて考えているところに、問題があることが多い。その基本的なところから1つ1つ確認していくことで、大抵のことが解決できる。
できている!と思っていることができていないから、そうしたトラブルが起こっていることが多い。次は、そのトラブルが起きないためにどうすべきか?を考える。

運が7割といっても、努力しなくてはいい・・ということでは決してない。努力したしても、うまくいかないケースもある。多々ある。しかし、努力しない先に成功する・・・ないない。この努力は、1つ1つ丁寧に確実に「やるべきことをやる」ということである。