㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
経営が苦しくなってくると、いろんなモノに縋りたくなる。何か、自分のやっていることには意味がある!とか、そういった高尚なモノにすがりたくなる。
これは、言い換えると、今経営者として自分がやっていることを正当化しているに過ぎない。儲からない、キャッシュが減る・・というのは、経営における事実であり、それに対して、経営者としての自分の評価であるということだ。
借入をしたりして、一時的に凌いだにせよ、根本的な解決ができなければ、結局のところ、「キャッシュを毎月増やすこと」ができなければ、それはいつか潰れていくのである。これは、現実である。ここに目を逸らしていはいけない。
潰れそうなメガネ屋があって、その会社は全国に50店舗あった。
ところが、毎月2,000万円の資金ショートしていくような状態であった。毎月2,000万円のキャッシュが減っていく状態である。身の毛もよだつ状態である。何かヒット商品を作って、一発逆転か・・もしくは、ただただ1億、2億と負債を増やして、そのまま潰れていく、か2択であろう。
しかし、もしも、50店舗が1時間に1本売ることができれば、年間数億円の売り上げになる。毎朝50店舗全てに電話して、ノルマを確認し、閉店後に結果を確認する。毎日、50店舗を順番に、社長として巡り、自ら販売、店の前で呼び込みもする。着ぐるみを着るなら着る。それを毎日続ける。そうして、初めて、1時間に1本多く売ることができる。
果たして、我々経営者は、それができているのだろうか?
方法は単純である。やり方も知っている。
「なんでかな・・」「なんで増えないかな・・」では、売上は増えないのである。
やっている・・のではなく、結果が出なくては意味がない。
50店舗に毎日電話しても、1時間に1本売れなくてはそれは意味がないのである。結果がついてくるように、「もっと」どうすればいいのか。
めんどくさい・・と思った瞬間に、もう、始まっている。「できていない」
まあ、これでいいや・・と思った瞬間に・・である。
ビジョンや理念や、酪農の存在意義?そんなモノを語る前にやらなくてはならないことが山ほどある。日本の酪農を守るなど 云々の前に、ビジネスとして、経営として、自分の会社、事業を立て直さなくてはならない。どうすれば、立て直すことができるのか、どうすれば、毎月キャッシュを増やせる経営になるのか? 酪農経営において売上を増やすのは、乳量しかない。どうすれば乳量が増えるのか?を真剣に毎日考えなくてはならない。