㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

GAFAの時価総額が
Google 270兆円、Apple 390兆円、Amazon 280兆円、Microsoft 460兆円
という規模感になっている中で、半導体チップメーカー「NVIDIA エヌビディア」がどんな躍進を遂げたのか、を解説します。

Chat GPTなどのAI専用半導体の世界シェア98%という脅威のシェア(インテルのシェアが0.4%)。これを象徴するように、営業利益率 54%、という数字。超優秀企業と言われている企業でさえ営業利益率 10%という水準のところ、この54%は、脅威的。なぜ、ここまで利益水準なのか・・を解説。

この半導体チップですが、並んでも注文しても買えないレベル。その代表的な商品が「H100」という半導体チップでした。当時、あのイーロンマスクも「H100を買うのはレベルの高いドラックを買うよりも難しい」というコメントをしているくらい、買いたくても買えない半導体チップでした。だからこそ、価格も跳ね上がり、このH100は、1個600万円(4万ドル)もする。
これが今年、H100の30倍早い速度で、電力消費が75%減の、「B200」が発売された。
最新の半導体チップがすでに、過去の商品となり、最新の半導体チップ「B200」に今後、注文が集中する。このB200がどんなに高くても、使うしかない・・・そうでないと、市場競争に勝てない、ということになってしまう。
ちなみに、Chat GPT4 では、このB200を、2000枚使うと90日間で出来上がるそうです。ということで、120億円が最低でもかかる・・ということです。

画像

さらには、この先、このエヌビディアは、この半導体チップを販売するだけではなく、システムのソフトもハードも販売する会社になっていくという声明を発表している。このソフトもハードも販売するとはどういうことか?
時価総額300兆円ということは、それだけの半端ない投資金額が集まるわけで、その豊富な資金を利用して、例えば、運送をやるとなれば、通常であれば、トラックを作るということが主流だが、そうではなくて、輸送、つまり、トラック、運転手、荷主、倉庫を含めた輸送に関する全てを提供できる会社になる、という意味で、ハードとソフト、両面で提供する会社になる、ということである。
企業の中でも、やはりこのOSを共通にしなくてはならない中で、圧倒的ナンバーワンが、市場シェアを根こそぎ持っていくというステージに世界になっている。格差が大きい社会で、こうした NVIDIAのような会社が出てくるだろう。