㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
辛い時、上手くいかない時、何か言い訳をして逃げ出したくなります。程の良い言い訳を自分にして、自分を納得させ、ズルズルと、逃げたくなります。
結果、逃げたところで上手くいくはずがないのに、それも分かりつつ逃げたくなるわけです。辛いから。
これがサラリーマンなら、借入の返済義務もないし、個人保証もないし、ましてや経営権もないわけで、辛いなら逃げて新しい選択をすることに、誰も責めたりしません。
しかし、経営者には、逃げるという選択をしてはいけないのです。
なぜ、逃げてはいけないのか?
上手くいかない。
結果が出ない。
なぜ、逃げてはいけないのか?
これら自分の経営課題を解決するためには、この「課題」に対して、「なぜ?」を突きつけてトコトンまで、追求しなくては解決できないからです。その解決も1度でうまくいくはずがありません。何度も失敗して、そこから改善して、何度もやり続けた先にやっと、「もしかしたら・・」という答えが出てくるからです。
まさに、これが「困難が解決策を連れてくる」ということです。
そして、それは、今までの自分の経営に足りなかったもの、という事が、後で気づくのです。やって、上手くいって初めて気づきます。新しいことにチャレンジして、すぐに上手くいくはずがない。客観的には誰でも分かる簡単な事ですが、当の本人は「万全の準備をしてきたのに・・・なぜ・・」と嘆き、そのままズルズルというパターン、何度もあります。自分の理想通りに上手くいくはずがない。客観的にはわかっていても、いざ、自分がその立場になると、「こんなはずでは・・・」「このままではまずい」と焦って、なおのこと上手くいかない。
本質的なことから逃げてはいけないのです。
上手くいかないのは、上手くいかない理由があるのです。
それは、あなたが「できれば避けたい」ことであることが多いのです。
その困難に真正面から立ち向かえるか。
もちろん、立ち向かったからといって、すぐに明るく開けるか?といえば、そんなことはありません。
そして、この困難は、大抵、安堵した先に起こります。「最近調子が出てきたな」なんて思っている先に起こりやすいということです。トラブルが減り、順調だ!という先に、突然、困難が降ってきます。必ず、困難が起こります。この困難に対して、立ち向かうのか、逃げるのか、どちらを選ぶのか。経営者には、立ち向かうという選択肢しかありません。
そして、この困難に立ち向かうときには、経営者はリーダーとして、「夢(目標)」を語らなくてはなりません。それは「なんとなるさ」の楽観論ではなく、自信と共に語られる将来像でなくてはなりません。