㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
「幸せを手に入れるためには失敗やリスクを超えていかなければならない。床の上に置かれたロープの上を渡っても、それでは決して得られない。リスクのないところに成功はなく、したがって幸福もないのだ。我々が進歩するためには個人でもチームでも、パイオニア精神で前進するしかない。企業システムの中にあるリスクを取らなければならない。これが経済的自由への唯一の道だ。他に道はない。」
経営が悪くなる、赤字になると、途端コストダウンに躍起になる。コストダウンして、なんとか経費を抑えて、黒字に!と考えて実行したとしても・・・これは、経営は良くなりません。上手くいくはずがない。その答えが上の文章に書いてあります。
つまり、経営を良くする、上向きにするには、「リスク(投資)」が必要である、ということ。今の現状のまま、継続しても利益が増える予算は、ただの空想や妄想であって、無から有はできない、という当たり前のことが起きている、ということです。
経営が悪くなって、コストダウンに走ると、必ず今までやっていた「投資」を止めることになります。「投資」を止める、ということは、翌年以降の利益のタネを奪っていくことになるのです、だから、ますます儲からなくなります。
ただ、赤字の時の「投資」は怖い、誰でも怖いです。成功するかどうか分からないのが投資ですから、100%成功する保証はありません。でも、経営においてリスク=投資は、成功するために必ずやらなくてはならないこと、と腹を括るしかありません。
断言しますが、100%成功する保証どころか、100%失敗します。その失敗は、小さい失敗です。そこで、修正、改善できるかどうか、その改善をコツコツ積み上げることができるかどうか、ここに経営者の手腕がかかっています。
誰だって、リスク=投資は怖いのです。でも、経営者ならその恐怖に打ち勝って、投資を続けなくてはなりません。投資をやめるということは、将来の利益を損失している、ということです。
ちなみに、投資をやめれば、利益は増えます。経費が減れば、利益が増えるのと、理屈は一緒です。では、その利益額が、この先も継続されるのか・・・・いつか尽きます。何もリスクを冒さず、利益が得られる、そんな経営があるはずがない、これが答えです。