㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

「今のこのご時世、コストが高い今は絶対に儲からない。今以上にコストが下がらないと、儲かることは不可能だ。円高に向かってくれれば。日本全体の経済が強くならないと。」と
これを聞いた99%の人が、この意見に対して正しいと思うのだろう。
コストが高いから無理
コストが下がらないと無理
無理なものは無理

じゃあ、生き残りをかけて、今の手持ちの武器を確認すると
・カネがない(キャッシュがない)
・設備もない(買えない)
・人もいない(優秀な人材はいない)
ない、ない、ない。

どうする?

こんなにも「ない」状態で、経営者にできる手段は多くはない。
人よりも長く働く、仕事の精度を上げる、社員にも同じように精度高く働いてもらう、これくらいしかない。これを徹底的にやるしなかい。
人よりも長く働く、というのは、長時間労働のことではない。夜も作業をしろ、ということではない。すぐにご褒美を求めたり、遊びのために今だけ頑張る、といったサラリーマン的発想をやめる、ということだ。常に、仕事のことを考える、常に起きてから寝るまで、仕事のことを考える。常に、キャッシュがどうなるか、どうしたらもっとキャッシュを増やせるかを、真剣に考える、これをやる、ということだ。長時間労働ではない。身体を動かせばいいわけではない。
そして、この考え、発想を1%でもいいから社員に徹底させることだ。
今自分がやっている仕事には、どんな意味があって、どうすればもっと良い仕事ができるのか、それを達成するためには、どうすればいいのか、を必死に考えさせる。それを実行、行動させる。
カネもない、設備もない、人もいない、会社にできることは、それくらいしかない。

でも

多くの経営者は、この考えが「めんどくさい」と言う。
人を育てることが大変だ、と言う。当たり前のことを自信満々に言って、何をしたいのか・・・。何もないのだからこそ、せめて、汗をかかないといけない、自ら、困難な道に飛び込んでいかないといけない。それができないと、強い会社は作れない。そう思っている。