㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
今年の経営計画目標は・・・
昨年と比べて、今年はどうだったか、良かったのか?悪かったのか?
という指標の時に、どうしても「利益」で考えてしまう。
これは、理由がある。
利益で考えると、わかりやすい、からです。
数字で、昨年より+100万円だった、+200万円だった、という評価がしやすいところにある。
対して、キャッシュは分かりづらい。現場で、キャッシュが良くなったか悪くなったかの、分かりやすい指標はない。さらには、決算書で評価されづらい。
でも、経営者は、キャッシュで経営計画を考えなくてはならない。
なぜか?
1・キャッシュがあるかないかで、会社が潰れるから
利益があろうが、潰れることもあるし、赤字であっても、会社が継続できることもある・・・が、キャッシュが無くなれば会社は潰れるしかない。キャッシュこそ、会社の命である。HP(ヒットポイント)である。これが、減っていけば、いつか瀕死になり、潰れてしまう。
2・利益は操作できる
利益は操作できるとはどういうことか。これは何も改竄するという意味ではない。利益は、投資をやめれば増えるのである。コスト削減よりも、会社の次のための投資をやめれば、利益は増えていく。しかし、投資をやめたその瞬間は良くても、ジワジワと経営を蝕み、気づけば、沈んでいく。一時的な利益を増やそうとすれば、投資なんかしなければいい、となるのである。
3・利益を増やすよりもキャッシュを増やす方が難しいから
利益は発生主義の評価である、一方で、キャッシュは実際のお金の流れがあって初めて発生するモノである。どう考えても、利益を増やすよりも、キャッシュを増やす方が難しいのは当然である。だからこそ、キャッシュを増やすべきである。
必然、キャッシュを増やすことができれば、利益は黙っていても増える。
経営者なら、難しい、キャッシュを増やすことにチャレンジし続けなくてはならない。売上が増えればいいのか?支払いは?期限は?投資は?その支払いは?など、考えるべきことが山ほどある。それが経営者の悩みであるべきである。
利益で評価するのは分かりやすく、それで十分・・ではない。
経営者なら、必ず、キャッシュが増えたのかどうかで、自分の経営がうまくいっているのか、悪くなっているのか、判断すべきなのである。