㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
経営改善の過程で「何をどうすればいいのか」さえ分からなくなる。その時、何をすればいいのか・・というと、遠回りに思うかもしれないが、「基本」を見直していくしかない。「基本」とは、今やっている作業・仕事、が本当に正しい(成果の出る)やり方なのかを、1つ1つ丁寧に考え直すことである。
これは、頭も使うし、作業もやらなくてはならないので、大変な作業である。さらには、かなりの遠回りであり、直接的な結果に結びつかないのでは?という疑問に陥りそうになる。しかし、現実には、あっという間に経営改善する方法なんてものは存在しないし、何か1つ変えただけで結果が出るものはないし、1年やそこらで改善できる方法も存在しない。
あるのは、1つ1つ丁寧に積み上げていくことしか方法はない。
今やっている仕事のやり方が、本当に正しいやり方なのか?を真剣に1つ1つ考えていくしか方法はない。
実際には、経営者は、自分の経営しか知らないし、自分のやり方しか知らない。これは、他人の真似をしろ、というような単純な話しではない。真似をしたところで、上手くいくケースはほとんどない。よく、他に答えを求め、SNSで相談しているパターンが多いが、そんなものに意味はない。なぜなら、自分の経営を取り巻く環境が全て違うから、同じように当てはまるはずがない。あるのは、自分の会社、経営にとって「正しいかどうか」を考えること、しかない。
自分の経営、やり方しか知らない・・・これは、正しい方法として正しいのであれば何も問題がないが、「ただ今まで通りやっている」とか「言われた通りにやっている」など、何も考えないでやっているのであれば、とことん、自分が納得するまで突き詰めて答えを探す努力をしなくてはならない。それが「基本」を見直す、ということだと思う。
その上で、「正しいやり方」を見つけた!として、この「正しいやり方」は時代とともに、環境とともに変化していくことを忘れてはならない。つまりは、常にアップデートしていなくてはならない、ということだ。これも忘れてはならない。