㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

日産が経営悪化のため、リストラ9,000人(133,580人 6.7%)の大幅リストラを実施する報告をした。その理由として、2024年前期利益が 329億円、となった、これは売上比率で見ると 0.5%しかない、まあ、ほぼ0に等しい利益、ほとんど粉飾によるプラスだろうと思われる。
なんで、こんな事が起こってしまったのか

理由として、世界的なコロナによる販売不振とか、円安による・・・、機種が古い・・・とか、こんなありきたりが本当の理由ではない。日産という会社にいる、経営者、社員、全てが悪いからだろう。
こういった会社のピンチの状況であっても、社内では犯人探しが始まっている。
・隣の部署と仲が悪い
・社内の予算の取り合い、予算を使い尽くす発想
・上司と部下の連携が取れない
こういった会社における本質の問題点ではなく、コロナが・・・、不況が・・・という方向で片付けれていることが本当の問題である。

こういった会社のピンチこそ、社員が一丸となって「どうやったら赤字を解消できるのか」「どうやったらもっと販売できるのか「どうやったらもっと製造をコストを下げることができるのか」を真剣に考えなくてはならないのに・・・あるのは、社員同士の不協和音。「自分は悪くない」という社員ばかり、経営陣もそう思いっているであろう。
そして、自分の利益だけを優先する発想で、使わなければ損、とばかりに、会社の全体の利益ではなく、自分の立場の利益だけを優先し、無駄な支出をする。
そんな自分の事しか考えない上司を見ていれば、部下だってやる気があるわけがない。部下も自分の保身だけを考える。

これは、果たして他人事なのだろうか

今どうして自分の経営が悪いのか・・・を真剣に考えた時に、「経営者としての自分が悪い」と自分のこととして本気で思える経営者であるのか。
コロナのせい、不況のせい、コストが上がっているから、と逃げていないだろうか。残念ながら、上がってしまったコストはそう簡単には下がらないし、変わってしまった環境は、いつまで経っても戻らない。変わってしまった環境に対して、自分たちが変わるしか生き残る方法はない。