㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
会社の実態、その会社が本当に上手くいっているのか、そうでないのか、真の意味で黒字なのか、赤字なのか、を正確に把握することは難しい。何が本当か分からなくなってしまうが、上場企業といえど、世の中の会社のほとんどが、決算において粉飾している。年間利益が1%以下、もしくは、利益が100万円以下という場合、「税金が払いたくない」「黒字にしないとまずい」などの理由で、数字をいじっている。
一度、この数字をいじり出すと、癖になって、そこから抜け出せない。一度いじって仕舞えば、そこから際限なくずっといじり続けることになる。最初は、0.1%の調整だったのが、0.2となり、気づけば、1%いじり、2%となる。
実際の経営に良い悪いにこの数字のマジックは、意味がありません。本質的に、経営が良い悪いには関係がない、ことに気づかなくてはならない。
数字を良くしたい!のではなく、経営を良くしたい!と思わなくてはならない、ということです。
この数字は何も上層部だけの問題ではなく、末端でもよくやられている。ノルマに少し足りないから、来月の売上を持ってくる。ちょっとした「魔がさす」という事が、誰にでも起こりうる。「ちょっとだけ・・・」が気づけば、ズルズルと気づけばズブズブ、ということはよくあることです。
こうした事態にならないために、筋肉質の経営を目指さなくてはなりません。
売上や利益を生まない余分な在庫や設備を一切持たないそういう筋肉質の経営をしなくてはならない、ということです。経営者だけでなく、どんな人間であっても、必ず、甘え、油断、驕りによって、贅肉をつけてしまいたくなる。それに負けない、健全で強固な会社を作らなくてはなりません。