㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

コスト削減のため、コスト削減のため、という手法がよく用いられる。
が、この方法は決して経営にとって万能な方法ではない。
経営において、
売上ー経費=利益 であり
経費は、原価+固定費である。
原価とは、売上を作るために必要な経費であり
固定費とは、管理費や間接費であり、主に人件費である
コスト削減となった場合、この原価と人件費が、経費の8割、9割を占めるので、この2つから下げようとする・・・

結論から言うと
経営において「原価と人件費を下げることは、不可能である」
100万円の売り上げを作るのに、原価と人件費で80万円かかっていたとして、この80万円を75万円にできれば・・・という発想なのだと思うが、これは経営上、不可能である。
なぜなら、ごくごく当たり前のことであるが、
100万円の売上に対して
・原価を5万円下げれば、売上が10万円下がる
・人件費を5万円下げれば、経費全体が10万円上がる
これが、経営の原則である。

経営において
原価を下げる行為は、そもそも仕入れ値を安くしたり、安価や廉価なものに変えることではない。この方法をとると、必ず売り上げが減る。本当の原価を下げる行為は、整理整頓して原価の在庫を把握し、必要なモノだけを仕入れ、仕入れたものをきちんと最後まで使い切る、という当たり前のことをすること。
人件費を減らすのであれば、社員の給与から手をつけるのではなく、経営者である自分の給与から減らす。そうでなくては、社員は会社のために一生懸命働くことはない。
原価と人件費を下げると、売上が減り、さらに利益が減り、キャッシュフローも悪化して、経営は悪化する。

繰り返すが、経営において「原価と人件費を下げることは不可能である」
この原価と人件費を下げることをコスト削減と考えているのなら、必ずその先には、売上低下と利益の低下になっていくことを覚悟しておくことである。