㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
成功している時こそ、自分を否定する勇気を持つ。
経営している中で、10年後、いや、たった1ヶ月先に何が起こるか予測さえできない。
スキーに例えてみると、目的地を把握するのはもちろんだけども、足元にあるコブ1つ1つを正確に把握して、それに対処していかないと、あっという間にコケる。予期せぬコブ1つで、盛大に大コケする。それがあり得るのが経営の世界である。
先日も、ある会社にお邪魔していた。が、そこで見た「今の売上が絶好調、このままいけば凄い」という雰囲気。確かに、売上が伸び続けて、利益が伸び続けている、ことは素晴らしいことである。しかし、もしも、その売上が突然、20%下がってしまったら・・・乳量が突然5キロ減ってしまったら・・・そう考えて、準備をしておくのが経営である。
自分の足元にある「コブ(リスク)」にすぐさま気づき、1つ1つ対処していく。そのためには、いつも自分を否定する勇気が必要である。
今が順調である、ということは、自分のやり方が間違っていない。正しい。にもかかわらず、自分を否定する必要性があるのか?そう思うのは、自然なことである。けれども、その思い込みが、自分の会社の成長を邪魔している可能性はないだろうか。
今上手くいっているのは、偶然に過ぎない・・・100%否定できる理由はあるだろうか。さらには、この今の状態がこの先も永遠に続く保証はどこにもない。誰だって、今のやり方に慣れていてそれを続ける方が楽である。変える勇気はない。しかし、慣れやマンネリで続けていてもそこに成長はない。どんなモノにも、改善の余地はある。
自分で気づけていない「コブ」が必ずある。
それは、自分を否定しないと見えないものでもある。
ここでいう自分を否定するというのは、決してネガティブな意味ではない。
自分を否定して、新しい改善点を見つけることが目的である。