㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
社員が1万人いる、10万人いる社長は、どうやってそれだけの人数を統率しているのか?
社員の問題で、1番重要なのは社員1人1人が「会社のために一生懸命働く」ことができるかどうか、という事です。一人一人が無責任に「何とかなるさ」とか「自分が居なくたって」などと考えたら、その会社はゆくゆく潰れてしまうでしょう。
上司が見ていなくても、サボらず、きっちりと働くこと社員がどれだけいるか。見ていないところでも真面目に働く社員が、多いか少ないか、それによって会社の業績が決まる、といっても良いでしょう。
では、彼らはどうやってそれだけ多くの社員を統率しているのか。
トップの人間、上司の人間は、部下から想像以上に見られている、ということを意識しなくてはなりません。部下がやったら許さないが、自分はやってもお咎めなし、そういった態度はすぐに、部下にバレます。会社の備品を壊したら怒鳴られる・・・これ自体は間違っていませんが、会社の経費を我が物顔に使い込む。バレていないと思っているのは本人だけで、確実にバレます。言葉の端節で、必ずバレます。
この、整合性が取れない発言、行動によって、上司は信頼を失う。なので、尊敬されるように努めて努力しなくてはなりません。
そして、その部下に対して「興味をもつ」ということ。部下たちは、自分のやった仕事が100点なのか70点なのか、30点なのか、自分でわかりません。正しいかどうか分かりません。管理ではなく、評価しなくてはなりません。テストのように客観的に点数が出ないので、成功したのか、失敗したのか、上司が評価しなくてはならない、という事。それを伝えなくてはなりません。
ニデックの永守さんは、部下たちに年に1回、手紙を書いたそうです。それは社員が700人を超えるまで、毎年続けたそうです。ハガキ1枚ではなく、便箋で2枚3枚5枚と、その人のことを考えて、1年かけて書き続けたそうです。1日2人分書いて、月60人分ですから、相当にキツかったそうです。
流石に、もう辞めたい、社員たちに相談したら「絶対に続けてほしい」と言われたそうです。もらった社員たちは、家族に見せたり、実家の親に見せたりして、喜ばれたそうです。そうやって、部下との信頼関係を作っていくこと。
今は、これをその部門のリーダーが、同じように部下に対して行っているようです。
部下の人が思う以上に、会社内で偉くなれば「やりたいようにできる」わけではありません。むしろ、人間性を高めなくてはならないので、より我慢が多くなります。部下よりも上司は働かなくてはならない、当然のことです。自分より仕事ができない上司に付き従う部下は、いません。そういう経営者の部下を増やして、会社を統率していくのです。