㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

世界のCDPランキングは
1位 アメリカ 29.17兆ドル(4,171兆円)
2位 中国   18.27兆ドル(2,612兆円)
3位 ドイツ   4.17兆ドル( 673兆円)
4位 日本    4.07兆ドル(582兆円)
5位 インド   3.89兆ドル(556兆円)

ちかぢか、日本はインドに抜かれると言われているが、今回はその話しではない。アメリカ、シリコンバレーを抱えるカリフォルニア州、この州単独のGDPが、4.10兆ドル(586兆円)と、日本を抜いているという事実が、2025年4月に公開された。この事実を知って、どう感じたろうか。
アメリカのたった1つの州が、日本のGDPを超える・・・という事実。カリフォルニア州の経済成長率は、年間6%で、日本と比べて、圧倒的に高い。

なぜ、カリフォルニア州の経済成長率が圧倒的なのか。もちろん、正の側面だけでなく、負の側面もあるが、経済成長だけに着目すると、そこでは「経済自由」が大きい。日本でいまだに「Uber」の規制がどうのこうの、言っている中で、もうすでに自動運転のシェアカーが、カリフォルニアでは走っている。Uberだけの話しではなく、あれがダメ、これがダメ、という規制が極端に少ない。これは、中国も一緒で、とりあえず新しい技術で勝たないとアメリカを抜けない、という精神が強い。やってみよう!という力は、我々が想像するよりも強いのだ。
今までのやり方、産業を守ろうとすればするほど、経済成長率が下がる、むしろ、マイナスに働くのは当たり前のことかもしれない。

この数字の事実から言いたいのは、経営者としての視点を、世界に広げた時に、「あれができない」「これができない」と嘆いている間に、あっという間に置いていかれる、ということ。世界的な競争の中で、日本にいる我々の感覚は相当に遅いということ。決断、判断のスピードが相当に遅いということ。そして、実行するまでのスピードが極端に遅いということ。
日本が遅れている・・というような大きい話しをするつもりはない。自分の経営の中での、ミクロの話しだが、判断・実行スピードを上げていかないと、自分の会社は生き残れない、思う。