㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
最近、ふと思ったことがある。
最近のコメ価格(米)の高騰が何かと話題で、備蓄米やら、関税の問題が毎日取り上げられている。その中で、トランプ大統領が、日本のコメ関税が高すぎる発言があった。実際に、日本のコメの関税は、かなり複雑で(無関税のものも含めると)約200%というのが、実質の数字らしい。
現地で、5キロ1,000円のモノが、日本に入ってくると5キロ3,000円となるから、まあ、大体合っているように思う。
コメ関税が仮に撤廃されて、コメが自由化されても
・日本人はコメに誇りを持っている
・できれば国産米を食べる
・輸入しても輸入米は食べない
という意見がSNS上では多い。絶対に国産のコメを食べるから、トランプは余計なことをするな!という意見が多い。
ここで意地悪なことを言うと、「絶対にコメは国産」「輸入米なんて食べない」なら、コメの関税を自由化してもいいんじゃないの?と。彼らの言い分をそのまま受け取ると、高くても国産を食べるなら、たとえ安い輸入米が入ってきても、誰も買わないんだから、それでもいいんじゃないの?と。
おそらくはそうならないだろうけども、現実は、多くの消費者が、安いコメを買うのが事実だと思う。
建前だけで「絶対に国産」とか言っているが、実際に味も変わらず、価格が安いならそっちに消費は流れるでしょう。備蓄米をみても結果が分かりきっている。
この「絶対国産」「国産なら安全だ!」とか、本質と全く関係のないんだと思う。
実際には、SNS上で強気な意見を言っていても、現実はそうならない、むしろ、率先してカルローズ米を食べているかもしれない。
こういったイデオロギー(感情的な)的なモノに流されてはいけない。経営者は、実際の経営は、ドライに冷静に物事を考えなくてはならない、と思う。