㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

どんなに決算が良くても、その年は黒字だとしても、ちょっとしたキッカケですぐに赤字になり、キャッシュが尽きて、経営が悪化する。その危険は、経営している中で常に付きまとうわけです。
ほんの些細なミスで、すぐに100万の損。100万で済めばいいですが。

それが経営です。

経営者は、その不安を常に抱えています。
決められた売上や利益が、約束されているわけではありません。サラリーマンのように、必ず毎月給料が振り込まれるわけではありません。必ず、とか、絶対、とか、経営にはありません。

だからこそ、経営者は常に緊張していなくてはなりません。常に気を張り続けなくてはなりません。ちょっとした油断、不注意、慢心、驕り、全てがミスの原因となります。たった1つの確認不足で、大きな事故を起こしてしまう。人から、完璧を目指しすぎると言われようが、完璧を目指さなくてなりません。99点じゃダメなのです。100点でないと、その仕事が評価されないのです。
99点なら、せっかく頑張ってきた全てが無駄になる、リスクがあるのです。

一寸先は闇。油断しているつもりがなくても、「これくらいならいいや」「これくらい・・」という油断が、結果ミスにつながっていく。ミスをしない人間はいません。注意すべきは、同じミスを繰り返さないこと。同じミスを繰り返さないために、すぐに対策を考えて、それを実行する事。経営者は、勇敢であるよりも、臆病でなくてはなりません。臆病であるからこそ、たとえ、無駄になるかもしれないけれど対策を実行していく。1つ1つ正確に、確実に実行していく。
経営者としての自分の不安を解消するには、それしか方法はありません。