上司から何かを指示される。指示された通りにキチンと仕事をしたとする。そこまでは良いけれど、そのやった結果を、指示した人にキチンと報告するかどうか。
指示された通りにやって、その通りにうまくいったのだから、もうそれで良いと考える人。いやたとえ、指示された通りにやったとしても、その結果はキチンと報告しなければならない、と考える人。この両者の間の、ほんの小さな心がけ、心配りの違いから、両者の間の信頼感に対する大きな開きができてしまう。
仕事には、知恵も大事であり、才能も大事である。その中で最も大事なことは、「些細なこと」を「おそろか」にしないことが大事である。難しいことをできても、簡単な些細なことができない、これでは重要な仕事はできない。些細な事の積み重ねによって仕事は完成する。
売上1億円の仕事をスピーディに達成できた!しかし、機械の修理代金が1000万円発生した。その原因は、稼働前の確認ミスであった。こういった事が、日常的に起きている。始業前の点検という些細なことを怠ったために、気づけば、重大な過失となる、それが起こりうるのである。
難しいことや大きいことに囚われて、目の前の小さなことを「おろそか」にしてはならない。その小さきことの積み重ねによって、利益が作れていくのである。