経営していてふと疑問に思います。同じ経営者で会社を大きくしている人はどうやって会社を大きくしたのか?
僕自身がサラリーマンだった時には、「たまたま」大きくなったのだろうと思っていました。たまたま補助金が出て・・とか、たまたま景気が良くなて・・とか、そういう風に背中を押されて、会社を大きくできたんじゃないか?とそう思っていました。
いざ自分が経営者になると、会社を大きくするのは、そんな「たまたま」でできるかほど、簡単なことじゃないことが分かります。事業投資をする!となっても、資金を貸してくれるのか?金融機関、銀行や農協を説得するにはどうすればいいのか?相談をした最初は必ず否定されます。その否定をどうやって覆していくのか。

今大企業である場合は、その融資額も億単位から何十億円単位になり、売り上げ規模も何十億円、何百億円という規模になるでしょう。そうなった時に、金融機関を説得できるだけの「説得力」「交渉力」を持てるのかどうか。
さらには、この投資交渉も1回だけではないでしょう。2回、3回と続いてく。そうなれば、彼ら創業者は、先の先まで見ていると思います。売り上げ1億円が将来の目標であるならば、何十年かけて、そこに到達すればいい。その先の未来のことなんて考えたりしないでしょう。
「生活のため」だけであるならば、生活できている限り、その先のことなんて考えないでしょう。
他人に笑われるくらいの壮大なビジョンを考え、それを実現するための1歩とする。そうやって1歩ずつ進めていく。そのためには、何が必要なのか、を必死に考えながら。
その過程を、我々は知りたい!と思うのですが、それは知ることがほとんどできません。達成できた結果しか分からないし、創業者は「運が良かった」という表現でしか回答できない。彼ら自身にも、客観的な分析というのは難しいのです。さらにいえば、事業の成功は、千差万別。同じやり方をしても成功するはずがありません。我々はついつい成功する方法を探してしまうわけですが、そんな方法はありません。あるのは、自分自身の創意工夫のみ。その積み重ね。それしか答えはありません。