中国からの一方的な言い分で、直感的には嫌悪感を抱く部分もある。が、それ以上に、こうした批判を受け入れ、そこから改善の余地を検討する力こそが重要である。
10年くらい前から、中国では「ノスタルジー」としての日本への旅行が宣伝されている。ノスタルジー、古き良き、という意味である。中国国内で使われなくなった「現金」が今でも使われている、という宣伝文句。電子マネー、QRコード決済、クレカ決済が主流の中国にて、現金を未だに使っている日本では、もはやノスタルジーということだ。他にも、切符、FAXなど、を未だに使っている国。我々の感覚でいうなら、携帯電話ではなく黒電話を使っている、そういう感覚なのだろう。中国からみれば、日本は時代が止まっている、そう感じているのだ。
経済における産業構造でいえば、最新技術の分野では日本は中国より完全に出遅れている。日本で動くドローンはほとんどが中国製。DIJ社製である。AI 分野でも、chatGTPのアメリカ、Deepseekの中国。日本のAI では、何が世界的に有名なのだろうか。確かに、日本のクルマ産業は大きい。トヨタは世界1番であるが、将来的には怪しい。日産の身売り騒動を見ても、だんだんと弱体化しているのがわかる。日本車がこの先も未来永劫も安泰・・なんてものは存在しない。今後は間違いなく、EVとの競争になっていく。DYDを馬鹿にしている日本人は多いが、世界からみれば、日本のEVは、DYDには勝てない。価格、性能、人気、全てで負けている。日本車でEVの人気車種があるだろうか・・・ない。
日本の生産性(利益、粗利益)が著しく低いのも問題である。ずっと疑問なのだが、なんで日本の生産性が低いのか?日本の技術は世界に対してそこまで劣ってはいないはず。日本人は勤勉ではないのか?勤勉なら、なぜ、生産性が低いのか。
こうした疑問があった。その答えの1つに、無駄な仕事が多いことがある。ブルシットジョブと言われるような、あってもなくても良いような仕事を未だに後生大事にやっている。この中にもあるように、ハンコを押すだけの仕事、この仕事をしている人間は役職も上である。ハンコを押すのが利益に繋がるのか?と・・・。
過去の成功体験と責任逃れ主義。今までのやり方を変えることができない。新しいやり方があっても、10年20年とやり方を変えない。さらには、大きな責任を取りたくないがために、そのための説明を延々と繰り返す。失敗したくないだけの、挑戦をしない、投資をしない。こうした後ろ向きの成長戦略。もはや成長なんてしなくてもいい、と言っている人も増えている。
こうなってしまっては、日本の経済成長なんてするはずがない。ドイツにも抜かれ、インドにも抜かれる。これは、単純な円安が原因ではない。個人個人が、見つめ直して、今もてる最大限の力を発揮する時なのである。
誰がやるのではなく、我々一人ひとりの経営者がやらなくてはならないのである。これは、ある意味、チャンスなのである。
「人の行く裏の道あり花の山」今ほとんどの日本人ができない、裏の道、その他多数の人とは違う道をいくことで、その道の先には、花の山、宝の山がある。成功する可能性が高くなる、ということである。
