大企業病は、大企業だけがかかるものではない。むしろ、中小零細の方がかかかりやすいのかもしれない。

頭の中で「理屈」だけで、考えて、「実行」できていない。これも典型的な大企業病と言える。口だけで言うことと、実際にやること、この両者には大きな壁がある。アイデアを考える、理想論を語る事は誰でもできる、一方で、その理想を達成できる人はかなり限られる。達成するためには、コツコツと毎日、毎日積み上げていくしか方法はない。経営改善しかり、キャッシュフロー改善しかり、経営を良くしていくには、「理屈」だけでなく、「実行」が必要である。しかし、コツコツをやり続けることができる人は、そう多くない。

あまり声を大にして言いたくないことだけれども、どんなに自分の理想を語ったところで、それが成功する保証は100%ない。これを聞いて、そりゃあそうだ、と思うかもしれない。これはそんな単純な話しではない。
例えば、会社員から独立して、自分で商売を始めた時に、まず感じることは、今まで取引できたのは当たり前ではない、ということである。まず、商品を仕入れいることができない。モノを売ってくれない。「あんたに売る理由がない」と言われる。つまりは、信用がない。そこに気づくことは、ほとんどの場合できない。
理屈では、商品を仕入れて、売って、そこから、単価がいくらで・・、利益が・・・と考えるかもしれないが、そもそもが売ってくれない。この事実に気づけないことが、そもそも大企業病なのである。今の当たり前がこの先も続くと思っている。明日どうなるか分からない。こっちが当たり前のことであり、この先も同じように続くと考える方が間違っているのである。

通常の企業活動では、商品を仕入れて、それを売って、利益を得る。これがずっと続くことがどうかは、保証はない。仕入れ先が、潰れてしまうかもしれない。もしくは、大幅な値上げを提案されるかもしれない。さらには、販売先が潰れてしまうかも、もっと条件の良い他社に変わってしまうかもしれない。この当たり前のことを意識できないことが、大企業病なのである。