㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

キャッシュを増やす経営とは・・

キャッシュを増やす経営、キャッシュフロー経営の代表的企業といえば、Amazonだろう。Amazonは言わずと知れた、通販サイトの会社ですね。このEC(イー・コマース)を使って、Amazonは巨万のキャッシュフローを生み出し、そのキャッシュを使って、さまざまな莫大な投資を行った。
ここで、1つ勉強になる知識が、 だは利益で行うものではなく、キャッシュフローのキャッシュで行うものという考えだ。

ついつい我々は、売上ー経費=利益で、この利益から次の投資を考えようと・・・という風に考えていないだろうか?
例えば、よく聞くセリフが「儲かったらこの機械を買おう」とか「儲かったら増頭しよう」とか。これは、本当に口だけの話で、実際にはこういう風に言っているヒトは一生投資できない。
投資は、キャッシュフローのキャッシュでするものである。

これは、冷静に分析すれば簡単なことなのだが、まず前提として「ただでできる投資なんてない」誰もが「こうやればいいのか・・」とか「良いことを教えてもらっった」とか・・そんな甘い考えで、自分の経営がうまくいく・・なんて考えガチだが、そんな考えでは大抵うまくいきっこない。
なぜなら、ただでできる投資に価値なんてないからだ。この価値とはリターンのことである。もし、具体的なリターンを求めるのなら、有料なのが至極当然なのである。牛に餌を食わせないで乳量が出ないとぼやく、給料を払わないで仕事をしないとぼやく、これら全ては同様のことである。

つまり、何かリターンを得ようと思えば必ず先行投資になるというわけだ。先ほどの「儲かったら投資する」という考えがいかに馬鹿げた考えかよくわかると思う。絵に描いた餅・・である。根本的な発想が逆なのである。つまり「儲かるために投資から入る」のが正しいのである。

この前提もと考察すれば、Amazonのキャッシュフロー経営の恐ろしさがよーくわかると思う。先ほどから言っているように、投資とは利益ではなく、キャッシュで行うものである。Amazonはキャッシュを増やすために、CCSという仕組みを使っている。
CCCとは、キャッシュ・コンバージョン・サイクルのことで、顧客から代金を回収する、仕入れ先へ代金を支払う、この期間のことを言う。一般的な経営であれば、通常+45日前後が一般的だと言われいるところ、AmazonのCCCは、−28.5日。マイナスである。これは、売上が増えれば増えるほど、手元に入るキャッシュが激増することを意味する。これによって、AmazonはECサイトをさらに強化することができたし、AWSなどへの巨大投資が可能になったわけだ。

我々もこのAmazonのCCCから学べることがあるはずだと僕は思っている。