㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
どんな経営にも下積み時代が存在した。
日本人でも知っているような世界的に有名な経営者も、いつもいつも輝かしい経歴ばかりではない。
努力の継続というのは、非常に難しいモノである。
その道の一流のプロになるには、1万時間が必要とされている。1万時間とは、1日を8時間とすると、月22日稼働したとして、176時間、年間では2,112時間となる。つまり、最低でも5年かかるという理屈である。
この1万時間理論で重要なことは、本気の本気での1万時間ということである。ただダラダラとした1万時間ではない。悩みに悩み抜いた1万時間である。
これをクリアできれば、1万時間で一流のプロになれる・・というわけである。
これは、教育界で有名な藤原さんが唱えている説であるがあながち間違いではないいと思う。
実際に、何か成し遂げようと思えばその困難たるや、誰かに理解してもらえないレベルでさまざま起こる。そういった困難に、どれだけ粘り強く続けることができるのか。これがなかなか誰もできることじゃないと思っている。
藤原さんは続けて、この1万時間でプロになれたとしたら、もう1つ1万時間を使って違うプロを目指しなさい・・と言っている。これは、例えるなら、酪農家としてプロを目指して、さまざまな技術、知識、経験を5年で得ることができたのなら、次には経営者としてのプロを目指しなさい。というようなものであろうか・・。
経営者にもプロとアマがある。
そして、本当に本気で勉強しなければ、経営のプロにはなれないと思う。
どんなプロでも、自分が名乗ってしまえば、なれてしまうが、本当に実力があるかどうかは別の問題である。
1万時間と1万時間、2万時間をかけて、2つのプロになれれば、これで0.01%の人材になれると言われている。日本の労働人口6,500万人の0.01%となれば、6,500人しかいない。こうやって具体的な数字を見ると、かなり希少な人材になる。