㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
これだけ原料の値上げが言われる中、サイゼリヤは値上げしない宣言をしている。その理由を解説する。
確実に、食料品などの生活必需品の値上げが起こっている中でも、あの「サイゼリヤ」は値上げを実施しないと言い切る。むしろ、「今こそ値上げをしてはいけない」と言う。
その理由は
過去は、作ることが大変だった時代(相当昔の話し)に対して、近代は作ることが簡単になってしまったために、モノが余る時代になった。
そこで顧客が求めるモノを・・・といういつものストーリー展開。
さらには、粗利益が減ってもそれを数字でカバーする・・という内容。
つまり、他社が値上げをする中当社は値上げをせず、さらに顧客の囲い込みを加速させるという話し。
これは、昭和の大量生産の時に通じた作戦で、現代では通じないように思われる。
という、意見がコメントで数多く見られた。
確かに、言っていることはわかる。でも、ここまで振り切れば(狂気のように)それはまたそれで、戦術になりうるのか。
皆が値上げをする中で、「値上げをしない戦略」がプラスになるのか、マイナスになるのか、気になるところではある。
飲食店に関して、基本的に「原価率」は30~40%と言われている。これによると一見、利益が出そうな構造に見えるが、ここに家賃や人件費といった固定費がかさみ、利益で言うとそこまで高くはない。さらには、B to Cであるために、集客が経営のキモになる。
この戦略も集客のためと言えなくもないか。