㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
イノベーション・・・改革?
一般的に経営者とはリスクがある仕事と思われている。
確かに、経営者はリスクをとる。ことがある。
どうしてか・・というと、タダでリターンを得ることができないからである。
簡単な話し、牛に餌をあげなければ牛乳を生産できないし、お金を払わなければ機械を買うこともできない。お金を使うことを世間ではリスクと呼ぶ。
こういった観点からみると、「確実性」を必要とする人は、経営者に向かない。
そういった「確実性」を求める人間は、政治家などのリーダー的な職種も向かない。これらリーダー的な職種には、全てに「意思決定」が必要だからである。
「意思決定の本質は不確実性にある」という言葉がある。
これは、わかりづらいかもしれないが、つまり、確実性のあるモノを意思決定することは誰でもできる。答えが分かっているモノを決めることは誰でもできる。
しかし、不確実なモノ、成功するかどうか分からないモノに対して、どう意思決定をするのか・・・これが経営者の仕事である。この不確実なモノに対して、勘ではなく、原理原則(裏付け)を持って、方法を模索することが重要である。
なので、経営者はこの不確実なモノに対する意思決定のために、「変化」を当然のこと、健全なこと、することである。
経営者の仕事は、今すでに行なっていることをより上手に行うことよりも、全く新しいことを行うことに価値を見出さなくてはならない。
これがイノベーションの精神なのである。
なるべく、具体的に解説したのだが、やはり抽象的に捉える方が多いと思うので、より具体的に説明すると・・・
確実性のある仕事を選択してばかりいる経営者は、それは経営者ではない・・ということである。これは、従業員でも誰でもできることだからである。代わりがいるということは、その価値は著しく低く、競合にさらされ、価値がどんどん下がっていく。つまり、市場に「変化」が起きたときに真っ先に淘汰される対象であるということ。
常に「変化」を意識して経営している経営者にとっては、この「変化」は起こるべくして起こったことであり、これから先も変化していくべきと考えるのである。