㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

「常識」的にやっている経営は、そのまま潰れていきます。
これが、業界の慣習だからとか、前の会社ではこうやってきた、とか、そういった常識はいわゆる多数派です。多数派の言う通りやると、潰れます。
なぜか? それは、多数派ということは赤字経営だからです。
なぜ、赤字経営になるのか。
常識と言いつつ、「変える」ことを拒むからです。拒否するからです。
今までの自分のやり方を一切変えず、でも、外部の環境は変わっていく。

例えば、酪農経営であれば、乳量が20kgの時と今の40kg時代で、果たして同じ飼養管理でいいんでしょうか?メニューも一緒で、経営者の思考も一緒で、顧客である牛の要求に応える事ができるのでしょうか?
顧客であるお客様の要求は常に増えていきます。今の基準に満足することはありません。次はこれ、次はこれ、とどんどん増えていく要求に経営者である我々は答えていかなければ生き残れません。

僕がしているコンサルの内容は、一見「非常識」かもしれません。
コストを下げるな!金をかけろ!
さらには、皆さんが嫌がることを言っているかもしれません。
(人間、本音を突かれると痛い)
しかし、経営において生き残るためには「正しい」ことをしなくてはなりません。
今までこうだったとか、そんな考えは必要ありません。
だから、よくある離農した人やこの業界の経験者と言われるヒトを雇用してはいけません。それはその人たちが考えている「常識」が間違っているから、それを新しいフィールドで強要してくるからです。

事業、経営において正しいこととは、事業や経営にリソースをベットするということです。つまり、経営者のお金も時間も全て、経営に使わなくてはなりません。
さらには、経営者は「成果を上げる」を達成しなくてはなりません。
受験生が、勉強もせず遊んで受かるわけもない。かつ、その勉強の仕方、やり方を工夫しなければ、受験に受かることもありません。受験生は、受かることが目的です。受験勉強は、あくまで手段であり、目的ではありません。

このことに気づいて、自分の経営にベットしている経営者と、そうではなく、何となく周りに合わせてやっている経営者とでは、経営者としてはもちろん、経営として、大きな差が開いています。
僕からはそう見えています。