㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

人生の浮き沈みの中で、良いことだらけ!ということはあり得ないし、悪いことだらけ!という人生もあり得ません。必ず、良い時もあれば、悪い時もあります。
これは、経営も一緒で、必ず、経営が良い時もあれば、悪い時もあります。毎年、増収増益!と言っている会社であっても、ポイントポイントでは、必ずピンチがあります。そこを見せないようにしているだけです。

そして、経営において、悪い時にこそ、経営者としての人間力が問われると思います。つまり、そこで、時代のせい、不況のせい、にして、腐ってしまうのか、それとも、歯を食いしばり、立ち上がり、足を進めることができるのか、それは、本人次第です。
ふとテレビを見ていると、しくじり先生という番組で「さらば青春の光」というコンビのしくじりを特集していました。彼らはデビューして、すぐに売れたそうですが、調子に乗っていた彼らは、会社に対して「会社は何もしてくれない」という不満を言っていたそうです。その不満が沸々と溜まり、ついには、事務所を独断でやめてしまったそうです。そのあとは、当然、テレビ業界から干されて、大変な苦労をしたそうです。
その時に反省したことが「会社は何もしてくれない」という言う奴は、そもそも仕事ができない奴、だということが分かったそうです。
仕事ができない奴が、そういうことを言う・・ということに気づいたそうです。

経営でも良いときもあれば、悪い時もあります。悪い時に、いかにして乗り越えることができるのか、もう一度、自分のやっている仕事の全てを考え直してみる。何が原因なのか、徹底的に考え直す。
0からスタートする気持ちで、1歩ずつ進むことができるのか、という真価が問われています。

また、経営が良い時にこそ、「キャッシュをどれだけ貯められるのか」という行為も重要です。実際に、経営が悪くなってからでは取り返しがきかない、キャッシュが無くなってしまってからではどうしようもない。
経営の中で、キャッシュが減るというのはあっという間です。すぐに減っていきます。ちょっとでも油断したり、無駄使いをすれば、あっという間に減っていくのです。これは、売上規模が大きくなればなるほど、そのリスクは高くなっていきます。
だからこそ、経営が良い時の経営の仕方も重要です。
つまり、経営が悪い時は当然、経営が良い時も、一切の余裕はないということです。常に油断している余裕はない、経営とはそういうことです。