㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
経営における「意思決定」において、中小規模、ましてや小規模零細の場合、人の意見をよく聞く経営者ほど危険な状態はない。世間一般では、ワンマン経営者はダメな経営者という烙印がおされがちだが、実際にはそうではない。
人の意見、周りの意見を聞いている時点で、経営者が、自分の責任から逃れようとしているのである。
経営者が決めてなくてはいけないことは、経営者が決めなくてはならない。
これが世界的に有名なグローバル企業なら可能だろうが、小規模零細では、衆知が集まるか?といえば、疑問しかない。
間違った決定よりも、先送りが危険である
どんなに熟慮して決めた決定であっても、それがそのまま上手くいくことはない。実際には、その行動の中で細かい軌道修正を繰り返し続け、なんとか会社が成長している・・というのは真の姿である。
傍目には、順風満帆に見えても、それは上べにすぎず、実際には、ドロドロの上に築かれたものである。だから、過去を振り返ると「あの時はあの人に助けてもらえた」「神風が吹いた」「運が良かっただけ」という感想になってくる。それだけ、ギリギリの攻防からしか、困難は前に進めないということである。
何か新しいことをやる
これをやらないと生き残れない
これらを実行するときに、まずは「苦しさ」がくる
この「苦しさ」から逃れるために、「守り」から入ってしまう。
その代表例が、コストを削る・・・などの、出血を止めて、時勢が好転するのを待つ・・・である。情勢が良くなれば、きっと・・という甘い考え。
今この状況でも、時代は刻々と変化しつつあるのに、つまり、自分の経営環境が変わることはあり得ないのに、「変わらない」選択をしてしまう。
間違っていてもいいから、「決定」して前に進む方が良い
むしろ、どうせ間違っているから、どんどん前に進むべきで、細かい修正をしながらやるしかない。これは「先送り」よりも、よっぽど良い。