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㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

十勝、新得町の「シントクアユミルク」の経営が良くないようです。同じように、町営、農協運営のTMRセンター、育成センターも、経営が悪いというニュースがあります。これを一言で、「農協運営だから」で片付けては、学びがない。
なぜ、こういったニュースになるのか。

景気が良い時に儲かるのは誰でもできる。不景気の時にいかにして儲けることができるか・・それが、経営者の力である。と、言われているように、原価が高騰している、売上が伸びない、そういった時に、経営者が何をできるのか、で経営が変わってくるということ。
ここで、忘れてはならないのは、経営は「矛盾」を解決するのが仕事だということである。
この「矛盾」とは、何か?

売上を上げるためには、経費をかけてコストをかけて、売上を増やすしかない。そのための、資金、キャッシュをどうやって捻出するのか、経営者なら何がなんでも用意するしかない。自分の貯金を崩すか、家族、親戚から借りるのか、金融機関から借りるのか、方法は知らないが、どうにかこうにかして、工面する。
このコストをかけて、売上を上げる・・・・これも絶対に上手くいく方法なんて存在しないし、その保証もない。でも、絶対にやり遂げるしかない。確証はないけども、やるしかありません。
この上で、「キャッシュ」を積み上げなくてはなりません。
これが「矛盾」です。キャッシュを使い、キャッシュを増やす。経営していく上で、売上が上がる前に、キャッシュは減るものです。ですが、その減ることを許さず、絶対にキャッシュを増やす、そういう経営者でなくてはなりません。

この「矛盾」は経営していく上で、経営者なら誰でも一緒です。
こんな言葉がありました。
「美味しい料理を作るのは、大抵の人ができる。それなりの食材を使えば、そこそこに美味しい料理が作れる。けれども、料理で商売をしようとすれば、同じクオリティを安い食材を使って、再現できなくては商売にならない。」
誰でもできる仕事で、儲けることができるのでしょうか
誰がやってもできるようなやり方で、儲けることができるのでしょうか
商売、ビジネス、というなら、不可能だ!と言われる状況こそ、その「矛盾」を経営者が解決すべきだと思います。