㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

会社は誰のものなのか、散々、議論されてきたこの答えは、理屈の上では、株主、オーナーのものである。これは、事実として、当たり前のこと。だが、会社運営において、株主の利益を最優先する、というのが、正しい姿かと言われると、正解ではない。
会社運営にあたって
経営者=オーナーが、自分の利益を優先させる行為をすれば、社員はもちろん、関連業者の誰もが、絶対に協力はしない。先日も、こんな事があった。ある牧場で、5月に社員が辞めた、その方は、畑作業や機械作業をメインに働いていた方だったのだが、5月といえば、「これから」畑仕事が増える大事な時期なのにも関わらず、忙しくなるのが分かっていて、辞めたのだ。会社の都合は、社員には関係がない・・・と言ってしまえば、そうなのだが、こういった事が起こるのだ。
これは、完全に経営者のミスだと思う。
マネジメントできていない。
セルフマネジメントもできていない。

経営者が、誰よりも会社のために力を注ぐ、そして、会社の利益が社員の利益になる。この理屈を社員に徹底的に浸透させる。その上で、社員が「会社のために」頑張る、というマインドを持たせなくてはならない。
経営者が自分の私利私欲のために・・・では、絶対に社員はついてこない。関連業者もついてこない。誰もついてこない。その先の未来は、破滅である。
よく、頑張っているんだから、ちょっとくらい贅沢しても・・・という経営者の方がいる、が、それは本人の自由だからどうでも良いが、それをやっていると、経営は上手くいかない。経営者本人が、贅沢していない・・と思っていても、第三者からどう見られるか、で評価されてしまう。それくらい、経営とはシビアなこと、という事である。

何のために経営をしているのか?ただ儲けたい、楽して稼ぎたい、だけなら絶対に経営者なんてやるもんじゃない、と本気で思っている。絶対にサラリーマンの方が向いている。