㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。
経営者は、キャッシュがなくなると、まずは「経費削減」から考えます。
売上ー経費=利益なので、経費を減らせば、利益が増えると考えるからです。
しかし、経費をいくら減らしても経営が良くなることがありません。
この「売上ー経費=利益」が、経営において絶対的に正しいのであれば、経費を減らせば儲かるはずです。ところが、経費を減らしても、儲かりません。
経費を減らせば利益が増えて儲かって、経営が良くなるはずだ!と思う方が圧倒的多数でしょうが、そうはなりません。なぜ?
「会社を潰さないこと」と「利益を増やすこと」はイコールではありません。経営者が会社のために、絶対にやらなくてはならないことは、「会社を潰さないこと」です。では、会社を潰さないためにどうすればいいのか?それは、キャッシュを残す、増やす経営をすること。キャッシュを絶対に減らさない経営をしなくてはなりません。キャッシュが無くなった時に、支払いができなくなった時に、会社は潰れるわけです。利益が赤字でも、すぐに会社は潰れるわけではありません。しかし、キャッシュがなくなれば、会社はすぐに潰れます。
経費削減よりもやらなくてはならないことは、会社のキャッシュを増やすこと。増やすためには、何をする必要があるのか?を実行することです。
一方で、「会社を潰さないこと」と同じくらい経営者がやるべき使命が、「会社を成長させること」。会社を膨張させるのではなく、成長させること。
会社の成長とは、売上を増やすこと、人材を育てること、キャッシュを増やすこと、です。利益を増やすことではありません。つまり、経費削減という方法では、会社は成長しないのです。
経営者は、会社を成長させるためにどうしたらいいのか?も、経営者自身が考えて、実行しなくてはなりません。