㈱牛コンサル 酪農コンサルタント 代表中野です。

ニデックの永守さんは、今まで73社の会社を M&A して、その全てを黒字にして経営改善してきた。M&A は、かなりの確率で、損をする。思ったような利益が出ない。思ったように売上が伸びない。永守さんも、もともと儲かっているような会社は、M&Aで買うことができない。赤字が続いているような、潰れかけている会社が売りに出される。そうした会社を買ったとして、利益が増えるどころか、利益はマイナスになるのが普通の流れである。だから、M&Aは失敗する、と。

確かに、赤字で潰れかけているような会社が、すぐに黒字になる方法があるのなら、その会社の社長は、なぜ、それを実行しないのか?という話しになる。そんな方法があれば、すぐに実行している。だから、そんな方法はない、となる、が、その中で、永守さんは、M&Aした73社を黒字化している。
なぜか?

会社をM&Aする時に問題になるのは
・価格・・・高く買ってはいけない。安く買うこと。
これは理解できる。利益が出ても、その利益が買った価格を取り戻せる価格なのかどうか。
・PMIを誰がやるのか?
PMIとは、買収した会社の経営統治を、経営を誰がやるのか?これが重要だ、と言っていた。

どんなに大きい会社であっても、経営者次第で黒くも赤くもなる。あのJALだって、稲盛和夫という社長が1人変わって、経営を再建することができた。そこで、必要なのは、経営者、社員を含めたそこで働く人の「意識改革」である、と言っている。
「残業はしたくないし、出世もしたくない、責任を持ちたくない、けれども、給料は高ければ高いほど良い」世のほとんどのサラリーマンは、こんなことを考えているはずである。一生懸命働けば働くほど、会社に搾取されている、という被害妄想。会社の利益が増えなければ、社員の給料が増えるはずがない。内部留保を厚くすることが、会社の安定性に繋がっていく。潰れにくい会社を作っていく。
「こうした意識を、改革しなくてはならない」

それは、1度、全体会議で言ったから、すぐに治るものではない。絶対に諦めない経営者の意思と、何度も何度も伝え続ける情熱。一緒にやり遂げるパワー。そこまでして、身を投げ出せる情熱。そうした全ての意思が必要なのである。
「ダメだ」というループに入った経営者に、何を言っても 暖簾に腕押し であるように、人の意識を変えるほどの情熱を持っていなくては、経営を改善することはできない、そう強く思う。